いろはもみじ



あかねさす光の中へ
やがて消えゆくように

言問いに揺れて 昨日今日また明日
慕う心はただひとつ変わらない

友達のつもり 曖昧な言葉では
足りない気持ちは
「恋しい」という文字

ぬばたまの闇へと消えた
希望はらりと失えど
また光るひさかたの空
新しい夢が咲く

頬に出る色の理由はあなただけの
慕う心はただひとつ 変わらない

文を遣るあいだ 心乱れるばかり
いっそ身ひとつで
ただかき抱きたい

くずのはの心に潜む
激し険しく 乱れども
さざなみの寄るたびに静まる
ふたりなら叶う恋

誓いをかけていくあの月に
夢満ち欠けても
海辺に落ちくるかけらを拾って
寄木細工のように

あかねさす光の中へ
やがて消えゆく定めなら
玉の緒のゆらめくごとく
伝う涙は 清か
伝う涙は 清か

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