テーブルの上の疑惑

すりつぶしてしまえばわからない
細かく刻めばなんだって食べられる
塩をきかせて火を通せば大丈夫
ヒトはなんともプリミティヴなことを
連綿と繰り返してきたことだろう

にるにるとねりだされた得体の知れない
ジャンクなどろどろを咀嚼して嚥下して
にこにこと微笑んでみせる
この不快感はどこから来るのだろう
こみあげるのは涙だけじゃない

詳しい素性を知らなければ
そして匂いや味 鼻と舌先の感覚が
それを否定しなかったならば
騙されていても人はあらゆる物を食べる
名前の付いたものも付かないものも

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