白衣のまほおつかい

昼.目覚ましより先にむっくら起き 病院に行く準備をする.また駅前に 自転車を遺法駐輪して財布の中身を ばっこしいかれるのは敵わないので 歩くのだ.別にうつむきませんよ, わざわざ空を見上げたりもしないけど. 電車を乗り継 … “白衣のまほおつかい” の続きを読む

昼.目覚ましより先にむっくら起き
病院に行く準備をする.また駅前に
自転車を遺法駐輪して財布の中身を
ばっこしいかれるのは敵わないので
歩くのだ.別にうつむきませんよ,
わざわざ空を見上げたりもしないけど.

電車を乗り継ぎ病院の予約10分前に
無事たどり着く.少し混んでたとして
順当に遅れて病院を出るのは15時過ぎ,
それから喫茶店でノートを前に時間を
潰して創作もしくは妄想のミューズが
降りて来るのを待ち,そうこうしてて
夜になるのを待てば友人との約束に
遅れずにすむかな.と算段していると
驚異的なスピードで順番が回って来て
診察開始.先週の大不調と比較して
今週の小康状態はよほどマシなので
現在の投薬を続ける方針でいきます.
躁鬱病って難しいね.診察室を出て
うすぼんやりとした目で周囲をふっと
見渡すと,世界に見えないところに
怪我をしたひとたちで待合室は一杯.
ぼくが白い服しか着れないのももしや
見えない傷を覆う包帯の役目をして
いるのかもしれない.時計を見ると
14時10分でした.うーむ早過ぎるな.

待ち合わせの予定は20時ごろなので
さすがに6時間は喫茶店で粘るには
長過ぎる.ということで予定変更,
食事をして買い物をして荷物を家に
いったん置きに帰ることにします.
てくてく歩いて懲りずに白い服を買い
わさわさと大袋を抱えて家へと戻る.
家に荷物を届けるまでがおつかいです.

はい腕を前から上にあげて背伸びした
自分を本当の自分だと思い込む運動.