賢者の皮むき

早朝覚醒.夜が明けてないってのは
冬至も近いのでしかたがないかとも
あきらめますが,午前五時前なんて
夏ですら朝じゃない.やりきれない.

睡眠と覚醒のあいだをゆーらゆーら.
どちらともつかない時間が過ぎ行き
ようやく夜が明けて起き出しました.
今日は昼過ぎから雨とのことなので
動くなら早いうちに.洗濯をしかけ
がっこんがっこんと動いているのを
後目にお出かけいたします.はふう.

まず最初は病院.待合室激混みです.
みんな風邪引いてるんだねえ.まあ
かく言うぼくも咳がひどいのでいま
ここにいるわけですが.ゆっくりと
本を読む時間が取れてこれさいわい.
一時間半待ってようやく名を呼ばれ
診察開始.ついうっかりしていたら
血圧が 200-130.先生が顔色を変え
もう一度測りなおし.不精をせずに
上着を脱いで,衣服をゆるめてから
しゅこしゅこ測ったら130-80にまで
下がる.ああよかった.咽が痛くて
咳が出るので,その対処となる薬を
レイズしてもらう.これで病院終了.

次は整骨院.こちらはそんなに長く
待つこともなく,ゆっくり揉まれる.
テーピングなしでもだいぶ動かせる
ようになってきたので,重いものも
じんわりチャレンジ.そんなわけで
帰りにスーパーに寄って食材を調達.
中国雑技団みたいな積みかたをして
よっこらどっこいうんとこせと帰宅.

今日の晩ごはんは昨日の復習なので
難しいことはなく.だけどちょっと
気にかかったのは,台所に立つ時に
フードプロセッサーとはどのように
向き合えば良いのかまだ決めかねて
おります.村上たかしの往年の名作
『ナマケモノが見てた』にある台詞,
「うちはそんなに極貧じゃないけど
電子レンジ買う踏ん切りがつかない
程度には貧乏なのよ」という表現が
頭をぐるぐるします.いや,すでに
持ってはいます.持ってても自慢に
なりません.むしろなまけ者の道具.
『ぼくは勉強ができない』において
皮むき器は怠惰な者の道具であると
切り捨てられてましたが,あったら
あったでそれは便利.この道具から
生まれた時間を別の作業へ振り分け
もてなしの心は削らない.そういう
スタンスにするのがよいのだろうか.
機械と生きていく職人の魂について
考察をする.あとはただ作るだけだ.

同居のひと疲労困憊して帰宅.はい
おつかれさま,ごはん食べて風呂に
入ってお茶を淹れて皿を洗って,と
一日の疲れを労います.しかれども
まだお仕事が残っているそうなので
じゃましないよう静かに過ごします.
ちょっとだけ手伝ったりもしますよ.

明日の予定を確認しておやすみです.