紙飛行機

もしもふたりがいつかどこかで
少し 少し重なり合ったら
素敵なことだと思いませんか

たぶんふたりは似た夢を見て
同じ 同じ気持ちを心に
どこかを見つめているのでしょう

だけど今のぼくらはまだ知らない
どこまで飛んで行けるのかさえも
世界や惑星や光の輝き
思いはまだはるかな夢の続き

ぼくが落としたジグソーパズルは
涙よりも深くて淡い色で
このまま進めと書いてあった

君はぼくと同じ形のかけらを
いつか持ち合わせていたんだろう
ふたりで見合わせた顔に浮かんだ
驚き 喜び そして笑顔ふたつ

それから語り合った夢はこぼれて
同じインクで綴られていくよ
ふたりで描いた願いのノートを
一枚ちぎって折る 紙飛行機

高くなくても
遠く 遠くまで
大事なもの そっと託すように
まっすぐに届け 紙飛行機

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