ピッとした静寂に押されて 振り向く街角
弾けた鼓膜は決して 音を伝えてくれない
何がそんなに楽しいのさ 拗ねてみたりして
夜の星を眺めながら ぼくら黙って歩いた
身ぶりとか 手振りとか 唇の動きとか
そんなものを手がかりにして 君の総てを睨んだ
闇は光と陰だけで作られてるわけじゃない
何も聞こえない 何も気づかない
歯がゆいばかりの 音の闇に
それでも声を聞かせて 君の心の動きは
瞳がフルパワーで読み取る
いつでも微笑んでいて ぼくの壊れた耳にも
あたたかさが届くくらいに ねえ
きっと今 嫌な顔している自分が厭で
君のほうなんて見れずに 夜は静かに沈んだ
なにがこんなにくやしいのか わからないけれど
普通の話 普通の声 失った闇の世界
君の手が「負けないで」目の前でささやいた
そんなものを手がかりにして ぼくは君に振り向いた
闇は光と陰だけで作られてるわけじゃない
何だか嬉しい 少し笑ったら
まばゆいばかりの君の笑顔
ぼくにも心聞かせて 声は届かないけれど
体がバイブレーション感じる
誰にも騙されないよ ほんの小さな嘘でも
言葉のない真実の世界 うん
それでも声を聞かせて 君の心の動きは
瞳がフルパワーで読み取る
いつでも微笑んでいて ぼくの壊れた耳にも
あたたかさが届くくらいに ねえ