誰かのせいにしてみよう



ほんのかすかな悲鳴をやりすごして
何もなかったようにバスに乗りましょう
この街は悲しいことがあふれているから
こんな私になす術などないのです
あなたを睨んだ誰かの目を無視して
何もなかったように駅へ急ぎます
この街は悲しいことがあふれているから
そんなあなたができることもないのです

人はいつも悲しいくらい
悲しむだけのにぎやかなおもちゃ
いっそ誰かのせいにしてみよう
少し気分が楽になるかしら

生きるあてさえなくした瞳をして
何もなかったように道にうずくまる
この街に倒れてさよならをした人たち
こんな私に何にも求めないでよ

人はいつも悲しい暮らし
暮らしてるだけのにぎやかなおもちゃ
いっそ誰かのせいにしてみよう
少し気分が楽になるかしら

私を支えるすべてをなくしたら
私もゆっくり壊れてしまうかな
いいの いいの 誰かのせいにしてみよう
少し気分が楽になるかしら
少し気分が楽になるかしら

back.

アクセスカウンター

Copyright © 1996--2024 Shiromal All Rights Reserved.