dialogue

下手な嘘をぼくについてよ わざとだまされるから
答えなんてどうでも良くて いつも出たとこまかせ

粋がってばかりの口癖が 行き当たってばったり
生きていくばかりの言葉が 不意をついてばっかり

今そらした言葉の 向こう側を目で追う
言葉の裏 裏は表なんじゃない

ぼくら いつも 好きだっていうひとことを
言わぬように 遠回りして歌うよ

「誰もひとり生きていくのだとしても
 そばに君がいてくれたほうがうれしい」

ああ またこんなこと 歌ってしまったよ
君も ぼくも ささやくように笑った

下手な嘘をぼくに聞かせて わざと引っかかるから
君は少しとまどいながら たぶん考えるふり

斜め上を見上げる 君の心 触れたい
そんな思い 言わなくてもわかるじゃない

ぼくら いつも 好きだっていうひとことを
言わぬように 遠回りして歌うよ

「誰もいない 世界のかたすみにでも
 君の声の名残りを探してしまう」

ああ またこんなこと 歌ってしまったよ
雨の夜も こんなに晴れたこの日も

君の声をもっと聞かせて 本当のことでもいい
ぼくは思ったよりまじめにそっと頷くからね

ああ またこんなこと 歌ってしまったよ
過去も 今も はるかかなたの未来も
ぼくら いつも 遠回りして歌うよ

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