相変わらずまとまらない枝を
花瓶にさしながら考えてる
もう何日声を聞いてないの
面影もかすんでしまいそうよ
平凡な女でいいと言った
あなたは少し嘘をついていた
サボテンが淋しそう
この哀しみをわかってくれるの
薔薇をあげる 薔薇をあげる
あなたなんか トゲに射貫かれて
泣きだしてしまえばいいの
だれかに買われていく花束を
銀色のモールで束ねてたら
緑色に染まった指先の
若い香りがツンと滲みました
派手な人は嫌いだよと言った
あなたは少し嘘をついていた
電話のベル響かない
静けさを吸って花は育つの
薔薇をあげる 薔薇をあげる
私だけが 蔓に縛られて
静かに枯れていくのでしょう
薔薇をあげる 薔薇をあげる
あなたなんか トゲに射貫かれて
泣きだしてしまえばいいの