屋上

嘘をついたり
コーヒーを飲んだり
夢を忘れて
がんばってみたり

嘘じゃなくても
本当でもない
おかしな会話を
覚えてみたり

目指したものは何だったっけ
楽しみなのは何だったっけ
明日は何して遊ぼうか
答えはおのずとわかるはず

希望の朝の終わりは
ひっそりとやってくる
ぼくらがそれに気づく頃には
答えはおのずと分かるはず

天気は曇り
押しつぶされそうだ
窓の向こうに
広がってる空

ドアを開けたらエレベーターで
空にいちばん近い階まで
モーターの音が聞こえてる
ぼくを天まで届けてくれる

こんなはずではなかった
生き方をしてたけど
しめったビルの屋上からは
街じゅうみんなが見渡せる

降りだしそうな予感は
いつだって当るから
世界の中の間違いだって
いつかはおのずと分かるはず

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