ぼくらはぼくらのオリジナルである
誰かの手に渡るものではなく
誰かのための命ではない
泣くのも笑うのも自分の声で
永年の中でこしらえた歴史を
文化を奪い奪われることがあってはならない
丸いものを丸いと言えるように
青いものを青いと言えるように
美しいものを美しいままで共有し
むやみに褒めそやすのではなく
おろかに貶めるのではなく
尊重
ただこのふたつの文字を
いろいろな形で言い換える
難しく考えることもできるが
ぼくらが信じる正しいものは
古来エレガントである
あなたはあなた
わたしはわたし
そんな相対はもういい
しかしそれでもなお
許されないことはないのだ
話をしたい
欲しいものはたくさんある
詩の,ことばの力というもの
詩になにができるか,ではない
なにを経てなにを為して
詩が生まれるのか,ということだ
どんな詩が生まれても
それはハッピーエンドなのだ