サキノハカという黒い花を このただの石の塊に捧げる 想いを込められたふりをした よくわからないこの代物に
ぼくは手を合わせた 硅素と酸素と諸々に対して そしてそこにあるとされている カルシウムやエーテルに対して
思い出は誰のものでもなく 離散しながらそこにぼんやりと かたちづくられ受け継がれる もうここには何もないのに