ひとはまたたちあがりとおりすぎるはるのひざしのなか
きみのことはわすれないけれどさようならになるじかん
ことばをたくさんたくさんかわしたつたえあった
おもいをたくさんたくさんかわしたつたえあった
いきていればめぐりあいまたあえるひもあるでしょう
だからいまはまだてをつなぐだけにしておきましょう
ひとのこころはそんなにつよくできてはいないから
いつかうつりかわりはなれることもわかっていたとしても
わからないふりをしつづけることでしょう
そしてまたすれちがいはなれてゆくはるのひざしのなか
ぼくのことをわすれないでねとさようならというじかん
てがみをたくさんたくさんかわしたつたえあった
きもちをたくさんたくさんかわしたつたえあった
おもいだせばわきおこりまたおもいがふくらむでしょう
だけどほんとうにかなしいものはわすれてしまうでしょう
ひとのこころがおもいだせないものなどとじこめて
いつかうつりかわりなにをおもいだしたかおもいだしても
わからないふりをしつづけることでしょう
ことしもきれいなさくらがちっていきました
また あえるよ
きみもぼくもおなじようないのちであるならば