くだける

たとえぼくが黙り込んでも
声をかけてくれる人などいないので
ぼくのまわりには沈黙がたくさん転がっている

ぼくはそのかたまりを手の上に乗せて
砂の大きさまで砕いてみる
風に乗って散り散りになって
誰かの目の中に紛れ込んだら

もうその人は泣けなくなるんだろうな

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