おまえを呼ぶ 夜空に向かって
閉塞された機械の外は 無限であるというのに
還る希望のないまま 地球から連れ去られた はじめての知的生命体へ
淋しくてたまらないとき おまえを呼ぶ 夜空に向かって
まだこの星は青いのだろうか
その身が砕け散ったことを 知らないわけではないが 空気も水も音もない世界で まだおまえは見ているだろう
おまえが空にいると わかっているだけで ただそれだけで わかちあっているだけで わかりあえているだけで