窓の向こうには緑が見える
緑の向こうに何かが隠れてる
初めからぼくに言ってくれてたら
そんな塀なんて破砕してあげるのに
落書きをたたんで紙飛行機が飛ぶ
風に追いやられて落ちこぼれてしまった
もしぼくが拾いに行ったとしても
犬がくわえて野原に埋めてしまった
何かがまとわりつくこの季節には
大きな花が乾いて枯れていく
どこかで何かにつながっている気がする
ぼくはいつまでも何かを忘れているから
ぼくはいつまでもここにいて みんなを忘れて
みんなここから離れていって ぼくを忘れて
そして誰もいなくなった