アロマテラピスト白帯
ことの起こりは病気仲間の友人から勧められた紫色のラベンダーの瓶.
これがここまでハマるとは相手も自分でも思ってもみませんでしたな.
特定の香りには精神を落ち着ける働きがある,ということで通信販売に
騙される善良でまぬけな一消費者のような気軽さで始めてみたんです.
それがどうよ.グリセリンやら重曹やらクエン酸やら遮光瓶やら蜜蝋やら
ビーカーやら精製水やらマッサージオイルなんぞで台所の棚が埋まってる
この現状はどう説明すればいいんですか先生? 本棚にはアロマテラピスト
検定のためのテキストまで用意されてしまっていますが何か? とはいえ,
化粧水を作ったとしても自分ではそんなに使うことなんかないし,なにせ
髭剃り後のローションにも用がない.薬事法により化粧品は勝手に人に
あげたりましてや売ったりなぞできないので,しかたなく作るだけ作って
時々部屋の空気のリフレッシュなどに使ってます.あとは虫除けかな.
虫除けけっこう効きます.ゴキちゃんとはほぼ無縁の生活を過ごしてます.
一番楽しいのは入浴剤を作ること.ちゃんと配合すると市販の物のように
じゅわっと炭酸ガスを放出していい感じに仕上るのです.白湯につかる
ことのほうが珍しくなってしまったような.風呂という密閉空間で漂う
蒸気にも芳香成分は含まれているので,喉や鼻にも効果があるんですな.
しかしそれにしても.アロマテラピストの試験なるものが存在していて,
ついそれを受けそうになっている自分がいたりするわけです.なんだか
絶対に似合わないからやめたほうがいいとは思ってるんですが,ついぞ
誘惑に弱い物で.めんどくさがりと競争して勝ったら試験受けてみよう.
結局やりたいことをやれる人間が勝者だと思います,人生ってぇのは.