自動車に乗るのだ


薬の影響のせいもあり車の免許なんぞは決して取らないと心に固めに決めて
日々を暮らしているのですが,時々は車に載せてもらうことはあります.
そんな時にたまーに役に立つのがぼくの数ある異常体質のうちのひとつ,
「車の中でどんだけ本を読んでも酔わない」という性質.ぼく自身はすごい
方向音痴なんですが,地図くらいは読めるのでナビとしては最適のラベルを
ぺたりと貼られて結構重宝がられておりました.ただし最大の問題点は,
自分の現在地が把握できないのでまずそこから教えてもらわないとなんにも
できゃしないという罠.いまここだよ,という始点が見えたら後はなんとか
こーいってあーいって,と指示できるんですけどね.しかしながら近年は
人間じゃないメカメカしいナビが席巻してきているので,この特殊能力は
しばらくは封印ですね.まあ人が運転してるのを後目に字の細かい小説なぞ
読み耽ることができたりするのは便利かなーと.自分で運転をしようなどと
決して思わないあたりがかなーり他力本願ですね.いいんですいいんです,
事故起こしてとりかえしのつかないことをしでかすよりは安定を取ります.

いつかの忘年会でダメ連中が5人ほど集まった時,普通自動者の運転免許を
誰も持っちゃいないことが判明.うちひとりが叫んだ台詞「ここにいる奴ぁ
みんなクズだよ」というのはけだし名言だと思います.やっぱり車ってのは
誰かに運転してもらって助手席でくーすか寝るのが最高ですよ.揺られると
普段の睡眠障害はどこへやら,結構快適に眠れるのですよ.でもドライブに
連れてってもらっても結局寝てばかりなので景色がどうとかそういう話に
ついていけないこともしばしば.うーん,眠れるのはそれだけでうれしい
ことなんだけれどなんか大幅に無駄遣いをしているような気もして来た….


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