否定されてみよう


まああちこちと電話をかけて問い合わせをして,履歴書書いて送りつけ
お呼びがかかれば紺色のスーツ姿で馳せ参じる.そんな日々を送ってます.
だけど色よい返事がもらえるわけではなく,おあずけくらった犬のよう.
特に「まことに残念ながら,当社では不採用とさせていただきます」という
内容の封書が届いた時なんかにその疲労感徒労感はピークに達するのです.

だけどこれまで友人や後輩たちが就職活動に当たって砕けて立ち上がって
突っ込んでいくさまを見ているだけに,泣き言なんか言ってるヒマなんて
ないんだろうなと自重.ここでメソメソしていたらどこに行ったとしても
メソメソするはめになるんだから,と柄にもなく自分を鼓舞してみたり.

むしろうまくいかなかった理由を探す方が建設的なものの考え方でしょう.
ということでケーススタディ.最初の面接のときに書かされたアンケートで
自分の欠点のところにいきなり「病気がち.現在も通院・リハビリ中」と
書くのはよくないことのようだ.面接時にかなりつっこまれました.あう.
二番目に行ったところ.「近畿二府四県を答えよ」とかいう激カンタンな
テストがあったんですが,三重県は近畿には入らないらしい.っていうか
「大阪,京都,兵庫,奈良,滋賀,三重」って書いちゃったんですよう.
ちょうどそこで解答欄がきちんと埋まるんですもの.ごめんなさい和歌山.
存在をすっかり失念しておりました.なんというかかんというかいやはや.
みっつめに行ったところ.履歴書を渡して,面接が始まって.一つの机で
向かい合っていたので自分の出した履歴書が読める.…「志望動機」の欄が
空白のまま.あ,書き忘れてると気づいた時にはもう遅いってやつですね.

結局のところなんか就職活動してるわりにはポカばかりが多くて自滅して
いってるような気がするんですが気のせいですか.そもそもは自分の人生を
落ち着けるものにするためにひーこら走り回っているのに,オチばかりが
ついて回っているのはCIAとかFBIとかフリーメーソンとかの陰謀ですか?

冗談はともあれ,「あなたは失格です」と言われてしまうのは自分の存在を
全否定されてるような気がするようなしないような.もちろんその面接の
その日一日だけが自分のすべてではないことはわかっているので,なるべく
おろおろしないようにと考えを向けてはいるんですが.…泣かないもん.

ま,ともかくしばらくは雑文のネタには困らなさそうな生活を強いられる
ことになりそうです.…いやだから,雑文を中心に世界を回してどうする.


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