卑し系
ことばには霊力が備わっているかどうか,なんてことは言語学者があれこれ
考えたりはしません.それは論理的に意味がないから.たぶん.けれども,
なんらかのことばに感動するかしないかというのはこれまた別の問題でして
自分が感動したことばをもちゃもちゃ意味付けしようとしたりすると泥沼に
はまってしまいますね.で,何が言いたいかというと,ぼくなんぞが言った
もしくは書いた地味なことばに「癒された〜」と言ってくれるような善人が
存在するということで.彼からは「癒し系」の称号を戴きました勿体ない.
でもぼく自身は聖者でも福音使徒でもなんでもなく,ただ単に思いつきで
ことばを散らかしていることのほうが多いんですけどね.そのことばたちの
多くは非論理的であけすけで,言わなきゃいいことまで核心ズキューンと
突き付けてしまったりすることもあるとかないとかやっぱりあるだとか.
あまりひとのことを考えずに発言放言してるとこんなことになりますので
みなさまがたは注意を怠りなく.ぼくはもう諦めてますから,いろいろと.
で,こんだけ言ってもやっぱり愚痴を聞いて欲しいのか,ぼくに相談など
持ちかけてくれるひとがいたりもするんですね.まあそんな時には誠心誠意
尽くしてさしあげますが,それでもことばは留まらないものだからやっぱり
あんまり論理的ではないその場しのぎのパッチングになってしまうことが
ちょくちょく,いやたびたび,いやいやしばしば….出来る限りのことは
やってるんだから,少々とんでもないことを口走ったりしても大目に見て
やっていただけたら幸いです.ものすごい虫のいいことを言ってる気が….
だからぼくには「癒し系」の称号は似合わないような気がします.むしろ
見た目も性格もぽえーっとしてて,いろーんな意味で平均を下回っている
卑屈なぼくのダメっぷりを見てみなさまに「ああ,下には下がいるんだ」と
すがすがしい気分になって戴くのがよいかと.だから卑し系でいいっす.