はたらくをぢさん
仕事探してました.
雇ってくれました.
二日が経ちました.
辞めてしまいました.
いぇー.
まあ最初からなんだかなーとは思っていたんですが.電話でアポ取りの時に
「面接時には筆記用具が要りますよね」とこちらから尋ねたのに「ああ,
要りません」とかわされた時,これまでとちょっと違うなーという雰囲気が
あったんです.面接の時に試験も何もやらないつもりか? とか思いつつも
スーツ着て履歴書持って出かけてみました.…ホントに試験がなかった.
「明日から来てくれるか? 」との社長の発言にまごまごしていると,ついに
「悩んでたって一緒やんか,いっぺんうちで働いてみぃ」と押し切られて
悪い冗談のように働く事になってしまいました.現実って恐ろしいですね.
次の日.鄙にも稀な早起きをする.午前中から活動するなんて久しぶり.
出社して,仕事の概要を説明される.…あの,ぼくにはそれは無理です.
いきなりプログラム組めって言われても….とりあえずできることから
始めようと思い,データソースから文字列をコピペして整形し,適切な
名前を割り当てて行く,ということに専念していました.ふと気がつけば
ひるごはんも食べずに20時半.ここって就業時刻は19時までですよねえ.
19時から「帰るにはどうしたらいいんだろう」とおろおろしてたんですが
みんな帰る様子もないし.やむかたなく仕事を続けてたら社長が大きな声で
「無理せんでええんやで〜」と声をかけてくれた.初日だし今日はこれで
帰っていいよ,とのこと.ありがたく帰らせていただきます.…あっ,今日
ほとんど誰ともしゃべらなかったなあ….まあいいや,とにかく疲れたし.
また次の日.タイムカードを押して仕事につく.文字列処理は実はもうほぼ
終わっていて,perlのスクリプト作成に移らないといけないのだがそこまで
高いスキルは持ち合わせていない.「perlはちょっとできる」と思っていた
自分が馬鹿馬鹿しくなる.なにがわからないのかもわからない状態であり,
まるで小学校で残され授業を受けている気分になる.ただひたすら無為に
目の前の端末の画面を見つめつづけて夜になる.18時すぎたころに社長から
お呼びがかかり,「今の仕事どや? 」と訊かれる.ぼくには一杯いっぱいで
手に負えません,と素直な気持ちをぶつける.なにより,周囲が和気藹藹と
しているところが苦手だ.ぼく,仕事はもくもくとしたいんです.それに,
コミュニケーションが取れない….人間嫌いな部分がモロに出てしまって
ぜんぜんうちとけられなかったし.「ほかの仕事もあるけどな」と言っては
くれたものの,やっぱりここではこの雰囲気では勤まりそうもありません.
いろいろと話し合った結果,「もう来なくていいから」との話に収斂する.
ほっとしたような,残念なような.あ,もちろんお給金は出ませんでした.
それを請求するほどあつかましくありません.打ちひしがれて家に帰り,
やっぱ専業主夫がいいのかなぁなどとIRC越しに友人たちに愚痴をこぼす.
なかなか未来は拓けないもののようです.また無職生活が始まりました.