ようこそマシーンへ
結果から鑑みるに,結局機械に関することが半分仕事になっておりますが
ぼく自身はそんなに機械に詳しいわけではありません.ただただ興味ある
事物を拾っていったらこういう職業に納まった,というだけの話でして.
学生のころはコンピュータに関する質問受付みたいな真似事もしてましたが
やっぱり馬は馬屋,機械を専門に扱う学生にはかなうはずもなく,だったら
せめて気のいいおにいさんになろうと努めていただけで,結構目先手先の
ことしか知らなかったりします.まあ,自分でもそれなりにスキルアップを
図るために仕事に関する機械やコンピュータや言語の知識などは積極的に
採り入れようとしているのですが.…就業中寝てたら説得力ないですね.
そもそも機械を機械として認知したのは…小学生いくかいかないかの頃?
父親のひとが趣味でやってたアマチュア無線従事者の免許を取ろう,という
ことになってしまい,のんびり夏休みだったのも幸いしておとなのひとに
混じって講義受けてました.無線工学と無線法規.抵抗がなんちゃらとか
電圧がうーたらとかこっちがTNT型でそっちがNTN型のトランジスタだとか,
8歳の男の子には男の子なりのメカメカしいものに対する興味というものは
あったんですが,「もう無理.おなかいっぱい」てなくらいに知識などを
詰め込まれて,結構大変だった覚えがあります.まだ当時○×選択式では
なかったので,解を導く理論を形式立てて書かなくちゃいけなかったりと
シビアな面もありました.でもまあ,小学校二年生で無事合格.その当時の
免許証にはいまから20年前の自分の顔が! 無線従事者免許証は紛失以外に
再発行はしない一生有効の免許なので,ずーっとこれ使いっぱなし….
ま,いま携帯がこれだけ普及している時代にアマチュア無線やってるのは
そうとうアレなひとが多いと思います.やってた人間がいうんだからまず
間違いありませんとも.ラジオ少年(聞く方じゃなく作る方)はすっかりと
サブカルチャーの波に乗ってしまいとても閉塞した少年になりましたとさ.
20年後の今も携帯電話マニアで,JATE(財団法人電気通信端末機器審査協会)
チェックしてたりしてますし.アングラ系御用達のとある無線情報誌から
あれこれ情報誌入れてこそこそほくそ笑んでたりするなんて秘密ですよ?
ともあれ科学はスゴイ! 機械はステキ! 電波はカコイイ! などと思いつつ
自己反省なく過ごすとぼくのようなふてくされたオタクのなりそこないに
なるのだなと最近は少し反省.機械でなんでも白黒つけられちゃったら
つまんねえや,とひねたロマンチストっぷりを発揮したりして茶を濁す.
でもまあ,最初に機械への憧れを持たせてくれたという点においては一応
父親のひとに感謝かな.おかげで今の仕事にあり付いたってのもあるし.
…ああ,ようやく CD が掘り出せた.2曲目 "Welcome to The Machine" ?
よっしゃ,このタイトルそのままいただき.ということで書いたこの文章,
うまくまとまってませんがとりあえずそんな感じで.ようこそマシーンへ,
もう誰にも馬鹿にされたくないし学校が嫌いだったひとはようこそ.ぼくも
いつかそんなマシーンに放りこまれたいもの.自分を好きになれるかな.