晴眠雨眠

起きない.なんとも,起きられない.
ようやくはっと目を醒ませばそこは
十七時の世界.あっというまに時は
過ぎ去って,ぼくは何にとでもなく
はるかに置いていかれた気分になる.
同居のひとはゲームに勤しんでおり
こちらもまた置いてけぼりな気分に.

と言えど,現実世界置いてけぼりを
喰らわせたのはぼくのほうでもあり
なんらかのペナルティを負ったとて
しかたないところです.ともかくも
お昼ごはんは何を食べたか,だとか
薄っぺらいことしか言えないのです.

しかし時間は昼どころか晩ごはんの
時刻帯です.晩ごはんをどうするか,
ぼくは起き上がればなんとでもなる.
だけど同居のひとのゲームがどうも
話が盛り上がっているところらしく
なかなか手が空かないという.その
様子を横から見物していると確かに
真実が明かされてあの人物がまさか
糸を引いていたなんて,などと展開.

さて,太陽も完全に下りきった後に
服を着替えてお出かけです.どこに
行こうかというのはちょっと考えが
あります.ちょっと買いたいものが
あるので,その店のすぐそばにある
食事処に行くというのはどうですか.

じゃあそれでいきましょう,という
話になり,駐車場までひくつく腰を
ぐらぐらさせながら移動.後は車で
連れて行ってもらう.さて入店です.

そこそこ混んでいますが,なんとか
席は空いていました.量はそんなに
多めでもなく,控えめということも
ないような,ちょっと多めでキープ.
はむはむ.おいしくいただきました.

次は日用品を買いに移動.そんなに
迷うこともなく要るものだけ買って
帰宅します.こういうのはさくっと
すませるのが吉.さて,家に着いて
荷物を適切に収納,その後は自分の
部屋で機械と格闘.うまく動かない
アプリケーションをなんとかしたり,
どうにもならない現実を嘆いたりと
忙しい.お風呂の支度だけはすぐに
終わらせといたので,同居のひとは
すぐにお風呂に入れるという仕組み.

それでは,ざくざくと寝る支度です.
明日こそは早く起きなくては.もう
自分が信じられなくてしかたがない.
信じるよすがとしてお薬を服みます.

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