さよならさよなら(一部)

朝.きちんと早めに起きる.したらば
同居のひとが新聞紙を袋に詰め始める.
今日は紙ゴミの日だからね.…そうか.
ぼくも少しずつお別れしていかないと
いけない子たちがたくさんいるのです.

同居のひとが新聞を抱えて仕事へ出て
その後で,これまで動かしてなかった
10年ほど貯めた雑誌を紐でくくり始め
外へ出す.もちろん全部出せないので
少しずつちょっとずつ.全体の1/10程
運んだところでタイムアウト.だけど
5往復はしましたよ.ゴミ捨て場に置く
その端から業者さんが拾っていきます.
さようなら,そして今までありがとう.
君たちのことは忘れるまで忘れません.

ほうけつつ仕事に行く.もちろん無事
遅刻なしですよ.だけどお問い合わせ
ひとつも来ない.さみちい.帰る間際
一件だけころりとメールがやってきて
それに対処するだけでサポートの仕事
おしまい.他のことであれこれやって
いたりはするんですが,まだ書き物の
主軸がぶれがちで,推敲しなくてはだ.

家に帰ってごはんを作るところを指導.
三人分のオムレツを作るのに卵が不足.
それならスクランブルエッグにしよう.
ポテトサラダを作ろうとしたんだけど
マヨネーズが切れてた.だったらもう
粉吹き芋にしちゃおう.そんな感じで
調理のテクニックよりも対処の仕方を
教える.料理を続けていってレシピの
引き出しが増えて来るとこういう時に
手早く切り替えられます.憶えようね.

主菜の豚の生姜焼は普通に成功なので
おいしくいただく.自室に戻りふっと
部屋の一角をに目をやると,今朝まで
見えなかった壁が見える.まだここに
残ってる子はたくさんいます.だけど
さよならしなくちゃいけないんですね.

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