好きな香り嫌いな香り,好きじゃないけど必要な香り,
人間の鼻は意外と正直です.最初は嫌いだった香りも
体調や体質が変わると気にならなくなったり,むしろ
好きになったりすることがあります.精油に含まれる
有機揮発成分が鼻の奥にある嗅上皮の粘膜に溶けて
嗅細胞が出す嗅毛にあたり,嗅神経細胞の興奮となり
神経繊維を電気的インパルスが伝わってゆき脳の中へ
届き,脳内部嗅球,嗅索を経て大脳辺縁系へ到達します.
嗅覚は大脳皮質に知的な解釈を通さず,本能的に身体の
必要とする生理反応に直結することで伝達されるため,
「好きな香りでリラックス」という最近よく見かける
この手の話はあながち嘘ではないのですな.いや本当.
しかし.それでも苦手な香りがいくつもあります.
ジュニパー! 地味に渋いんだよう.心地よくないよ.
プチグレン! 青臭いのは嫌いさ.果実より枝の匂い.
パチュリー! どちらかといえば仏壇系? 少々ツラい.
ミルラ! 苦い苦い苦いっ.燻った煙の匂いでしょう.
そう安くもない値段で買ったけど結局ダメだった
香りのいろいろでありました.プチグレンに関しては
シトラス系と調香するとまだマシっぽいが,まだまだ
個人的趣味の範疇外.その他は瓶を開くことすらも
稀になりました.ああ,逆に大好きだけど切れつつある
スペアミントの精油をどっかから入手しなくちゃなあ.
世間様おいてけぼりのアロマトークこれにて終了.