Please Look After This Bear

起きられない.なんというかですね.
同居のひとが風邪を引いているので
もしかして伝染ったかも.うーんと.
そういうわけで体温計を出してきて,
測定.35度.低体温体質であるのを
確認するだけで終わりました.ちぇ.

がっつり寝て,夕方やっと起き出す.
英会話の時間なので自転車で出るよ.
今日は生徒三人.不思議な手書きの
英文を読んで,それらしく振る舞う.
えーなんぞそれ,みたいな内容でも
英語でなんとか対応しないとなので
即興の力は鍛えられたかもしれない.
ちなみにぼくに渡されたテキストは
太平洋の中に宝の地図を描きなさい,
でもそれを気取られないように.と
いうものでした.世界地図を描いて
宝島を想定して.えーっとえっとー.
海の上に星印をつけて,あとはもう
その場の空気にお任せして受け答え.
いろいろヒントを出しながら無事に
自分のターンを完遂.息をついたら
先生の番で,これが一番大変だった.
みんなに与えられた課題は,何でも
とにかく手を尽くして,そのひとを
助けなさいとのこと.ではスタート.

先生は.しゃべらない.えとそれは
どういうこと.しゃべらないならば
筆談だ.ホワイトボードでなんとか
意思疎通.お腹がすいているらしく
食事をしたいと訴えるが,それなら
どうして提案を受けないのだろうか.
みんなで頭を巡らせながら,どこに
問題があるのかを考える.どうやら
海の物はだめらしい.それだったら
ピザのデリバリーは? シーフードを
抜けば大丈夫なのでは? でもそれも
首を振るばかり.チーズもだめなの?
ベジタリアン? 種を明かせば答えは
“mute vegan を救え” という非常に
アクロバティックなものなのでした.
目にはつきにくいマイノリティへの
理解を深めるよい機会となりました.

家に帰って食事の用意.たべものを
取り扱いながらも,ベジタリアンの
定義について調べてみる.ふむふむ,
乳製品や卵をどう扱うかによっての
いろんな派閥があるのだね.そんな
ややこしいとこに加えてもってして
言葉に不自由があったとしたら実に
暮らしづらいものだろうな.そんな
想いを馳せつつ食べられるごはんを
作ります.今日は手抜きでパスタを
茹でるだけなんですけどね.あとは
野菜のスープでおいしくいただくよ.

ささっと片づけて,今日のおかしな
体調をなんとかすべく身体を温める.
まっとうな身体になりたいものです.
平熱が36度なんてあこがれちゃうね.
体温が上がればちょびっとくらいは
痩せたりするんだろうか.もぞもぞ.

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