とがったかたちのあし

友遠方より来たる.15年来の
付き合いになる愛すべき友人.
大阪でレオノール・フィニの
展覧会をやるのを聞きつけて
忙しい中日帰りで来たようです.
相変わらず数寄者よのう,ふ.

さてギリギリまで寝とぼけて
遅刻しそうになったが,無事に
時間通りに待ち合わせ場所へ.
へのへの歩いてミュージアムへ.

やはりホンモノを鑑賞するのは
よい体験であるなあと思います.
普段は芸術にはとんと縁のない
人間でありますが,たまに見ると
有象無象とは違う光があるのを
実感します.初期の作品から
年代順に順路を辿り,途中で
禍々しい作風に転じたあたりは
ぞわぞわするものがありました.
鉱物って暴力的です.そして
それが絵の上に表されている時
もっと人間に不安をもたらして
しまうようです.晩年の作品は
やや落ち着いて見る事ができ,
画家の一生とは業の深いもので
あるなあとため息.たまらんな.

次の展示がキリコということで
またできれば来たいとか言って
おりましたが,大丈夫か交通費.
そして美術館の出口ではお約束,
ポストカード買って退出しました.

高尚な趣味を堪能したあとは
食という文化について追求を
する必要があるものと思います.
というわけでのんびり昼食を
とりながら近況報告などなど.
話す内容は芸術だったりまた
友人の噂だったり,あちこち
飛びまくるのですがそれぞれ
ツボがわかっているのでその
会話のキャッチボールは快い.

本屋巡りをしたり喫茶店にて
だらりとおしゃべり.こういう
のんきな時間は久しぶりです.
人混みの中でもリラックス.
とはいっても珍しく週末の
梅田にしては人が少なくて
ぽちぽち歩くのも楽でした.

新幹線で帰る友人を見送って
あとは帰宅.聖俗合わせ飲む
楽しい一日でございましたよ.

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