放浪カモメはどこまでも

今日はとあるお店の閉店パーティーと
いうことで,大きな花束をこれまでの
感謝に添えて贈るという壮大な計画が
練られていたそうな.そこになんだか
乗っかる形でそのお店へ先遣隊として
入る事になる.他のみんなはまだ花を
買っている.というか面識もないひとも
混じっているグループ,おあとお客さま
何名ですか,と訪ねられても答えられず.
不審者になりながらどきどき待ちぼうけ.

数十分待たされて,ようやく到着した.
…多すぎる.10人弱もいるとはとても
想像できませんでした.もうお店の方は
別れを惜しむ客でいっぱいいっぱいだと
言うのに.でもそのまま広くない店内に
すべてのひとを詰め込み,お別れがただ
そっと華やかに始まるのでありました.

御手洗にも添えられていた最後の挨拶.

本来はそのまま別の流れに乗るはずが
そこに根が生えてしまった.というか
運転手が飲んでつぶれてどうしますか.
さようならを紛らわせるためかみんな
テンションが異様にアガり,ささやかな
店内の雰囲気が乱痴気騒ぎに近くなり….
ひっそりと店主が「こんなふうな日が
ずっと続けばよかったのに,ね」という
喧騒の中の静かなセリフが印象的でした.

酔っぱらいや飲んだくれの鎮圧は,もう
下戸の運命として諦めまています.でも
初対面のひとを介抱するのはあんまり
慣れてないよ.酔いが醒めるまで待って
ようやく車に乗せてもらった午前3時です.
家に帰り着いてみなさんにさようならを.
これを機会にいいお付き合いが始まるよう
願っております.でも次は素面でお願い.

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