かちゃり,とドアの鍵が締まる音で
目が醒める.同居のひとが出かけた
みたいです.ぼくも負けじと起きる
べきであります.最初のしばらくは
動けませんが,ゆっくりゆっくりと.
なんとか起き上がりいつものように
朝の支度を.ひと息つくと,もはや
良い時刻.近くに停まっている車へ
乗り込んで,きりきり向かいました.
到着したらもう始業時刻をわずかに
過ぎていました.あわてて準備して,
てむてむと手を動かす.かと言って
落ち着きも忘れない.そんなわけで
ちょっと遅くなってしまいましたが
朝のノルマを達成し,息をつきます.
先日人事異動が発表されて,みんな
去りゆくひとへゆるく悲しい感情を
抱いていたのですが,それがなぜか
なしになりましたという報告がある.
みんなで一斉に拍子抜け.あんなに
心を込めて手紙とか書いたのに,と
笑いながら戸惑ってるひとがいたり.
なにもかも温かく戻ったと,という
ことでいいじゃないですか.じゃあ
くすぐったい気持ちで作業を続ける.
お昼休み.今日は朝食べすぎたので
昼を抜いたのですが,やっぱり少し
お腹はぐるぐる鳴りますね.だけど
今日は今日.おとなしく過ごします.
ゲームの時間にはいろいろなひとを
巻き込んで,みんなが楽しくなれる
雰囲気を演出します.こういうのを
お手伝いできるのが一番なんですよ.
さて,午後です.しんしんと作業に
戻ります.結構集中をしていたので
なんだかあっという間です.そして
タイミングが合わず,もうちょっと
進めれば区切りがいいんだけどなと
いうところで,今日はタイムアウト.
帰りの支度をして,車に乗りました.
ちょっとややこしい配置になってて
うろたえましたが,無事に到着して
ぺこりと礼をして,部屋へ戻ります.
昼に電話があった通り,玄関の前に
置き配がありました.特に問題なく
拝受して,箱を開けて収納をします.
うっすら眠気が漂って来ましたので
抗わずに眠ることにする.いつでも
眠ることができる幸せを噛みしめる.
起き上がってから,今日届いていた
もうひとつの荷物の封を切りました.
今回が最終巻なのでじっくり読もう.
そんな感じでだらだらしてたところ
ドアが開く音がする.朝と対称系で
同居のひとが帰ってきた音.どうも
お疲れでした,そしてお帰りなさい.
お風呂の支度をして,お湯を貯める.
同居のひとがお風呂から上がったら
ぼくもそれに続いて入ることにする.
だるんと揺蕩って上がり,さっぱり.
同居のひととしばらくおしゃべりを
楽しんで,それなりの時間になって
服薬しないと.眠る前の薬をぐっと
呷ります.では明日に向かって寝る.