琥珀糖の日

むっく.すっく.今日は起き上がり
身支度を整える.もったりしている
時間がないんですよ.同居のひとも
起きるのは起きて,出かけるまでの
時間を過ごしていますが,それより
先にぼくのほうが出かけます.通院.

自転車ですぐの場所にある病院へと
到着し,中に入る.混んでいますね.
診察券を提出して,空いてる席へと
身体をすぼめて座ります.ちんまり.
名前を呼ばれたら,そっと診察室へ.

受診開始.お変わりありませんかと
尋ねられる.震顫が困っていますと
話してみますが,すでにそのお薬は
出してますしねえ,と訝る様子です.
それ以外はいつもどおり,血圧とか
測られて,体重測定では思ったより
体重が増えてないことにほっとする.
昨日かなり食べたのにこの体重だと
いうことは,少し基礎体重が減った
可能生もなきにしもあらずですよね.

ともあれしれっと終了,待合室には
たくさんのひとがいて,ぼくはもう
座らず立って待つことにする.まだ
ほかに座席を必要とするひとたちが
たくさんいるので.処方箋を預かり
薬局へ移動.ぽやんと待っていると
なにやらひとがひとりお願いごとを
している.資材が不足しているとの
ことで,なんとか譲ってくださいと
懇願してます.さいわいにもぼくは
予備を持っているので,あげました.
本当だったら,もしよろしかったら
これどうぞ,くらい言いたいところ
口下手なのでなにも言わずにぐっと
渡しただけでした.口下手というか
しゃべりかたを知らない,というか.
まあ,受け取ってもらえてなにより.

名前を呼ばれてカウンターへ向かう.
薬の在庫が一部切れていて,手配が
済みしだい家の方へお薬を送らせて
いただきます,とのこと.まあよく
あることです.住所を確認してから
薬を受け取り,それでは家へと帰る.

ただいまー.やっぱり同居のひとは
出かけていて,ひとりです.さてと,
洗濯しましょうか.がろんがろんと
ドラムには回っていただきましょう.
その間にいくらか調べものをします.
やっぱり日本語で情報が転がっては
いなさそうです.英語ならラッキー,
それ以外なら翻訳をからめて理解を
深めます.後で実験してみましょう.

洗濯が仕上がったので干そうとして
外に出ると,もくもくと曇り空です.
まあ,洗い上がってしまったものは
干すしかないので,地味な場所へと
布を広げていきます.そんなことを
しているうちに,同居のひとからの
メッセージが届きました.今まさに
帰路についているという.だけども
かなり早い時間帯なので,食事とか
食べに出かけるのはまだかな.はい,
いったん帰ってきてください.また
その後に出かけましょう.ゆっくり.

そんなわけで同居のひと帰還.少し,
二時間弱くらいぐったりしたあとに
立ち上がって出かけます.しばらく
行ってなかったお店を目指しますが
なんか厳重に閉まっている.もしや
店じまいしたか.贔屓だったのにな.

そこからぐるっと別の道で,空港へ.
駐車場はやたらと埋まっていますが
中に入るとがらんとしてます.ただ
ひたすらゆっくり優雅に頭を下げる
グランドスタッフが少しかわいそう.
ひともいないのに,虚しいばかりで.
カウンターも閉めていてまた悲しい.

さて,それでも食堂エリアはひとが
ある程度いるようで安心.こちらの
空港が改装したての時はずいぶんと
ひとでごった返してました.それに
比べれば閑散としているほうですが
ひとがいなくて怖いというほどでは
ありません.快適に店を決めて入店.

はくはく.おいしくいただきました.
満足してゆうゆうと駐車場へ戻って
車で家に帰ります.寄り道はしない.

同居のひとがゲームを始めましたが
ぼくは眠気がさしてきてぐったりと.
ストーリーの一番いいところで目を
閉じたりしていて,実に申し訳ない.
最後の最後はぐいっと立ち上がって
その章を終えるところに居合わせる
ことができました.おもしろかった.

きりがいいのでここで離れましょう,
お風呂の支度のため栓を抜きまして
ごぷごぷしている間に自分の部屋で
きりのよくなかった作業を拾い上げ
なんとかしましたよ.このままだと
お風呂の支度を忘れてしまうところ,
ちゃんと気を抜かずに湯槽を洗いに
行きましたよ.ざぶざぶ.その後は
お湯を貯めるボタンをぴっと押して
あとは機械にまかせましょう,はい.

同居のひとのあとにお風呂に入って
真面目に寝る支度.寝ることくらい
難しいものはございません,なので
お薬で自分をチューンナップせねば.

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