「おまえたちに空っぽをあげよう」.
今朝もぬるぬるで,目が醒めなくて
しょぼしょぼでした.楽器の移動も
ひと任せ.情けない限りであります.
スタジオに着いて演奏の用意.でも
端から端からあくびが出て,はふう.
演奏の方はちょぼちょぼ.いわゆる
一日十五日.でも90%くらいできて
いますよと褒められる.その代わり
しばらく練習してなかった,過去の
レパートリーがぐちゃぐちゃでした.
あちらを立ててこちらを立てて両方
うまく弾けるようにならなくちゃな.
練習終了.その後食事に出かけます.
中華でさくりと済ませ,心はすでに
家で寝ることを考えてます.だけど
明日は早起きして,しっかり出かけ,
スタジオの予約を押さえに来ないと
いけないのです.ほら,今無職だし.
同居のひとがちょっとお買い物へと
出かけると言うので,ついていって
洗剤とかスポンジとか足りなかった
ものを補う.カゴを持たないことが
節約につながるだとか聞いたことを
思い出し,手ぶらで要るものを適宜
取っていたら,ぼくの欲望は溢れて
手からこぼれそうになってしまって.
同居のひとがあわててカゴを持って
きてくれたので亊無きを得ましたが,
自分の欲深さを思い知ってしょぼん.
家に帰って身の丈の幸せを得るため
浴槽をきゅいきゅい磨く.真新しい
スポンジは手によく馴染み,泡々と
洗剤を揉みたてて洗いたおしました.
これでひとついいことをした.また
明日も小さないいことから始めよう.
弱気な心のまま服薬,そして就寝….