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戦争に反対する唯一の手段は。

キリのいいところでぱっと作業を終わらせて帰宅.隣の
喫茶店でお茶でも,と思ったのだけれどもう閉まってた.
今日は食事の支度をしなくてもいいらしいので,本当は
とりもなおさずまっすぐ帰って楽器の練習でもしたい.
だけど楽器は調律中.うーんどうしよう,と思いながら
自分の食事を作るための買い物に出かける.ひとりだと
作りがいがないので,いつも簡単に済ませてしまうなあ.

家に帰り着く,でもあんまりおなかもすいていないので
適当にごろごろすかすか.畳まれた譜面台がものさびしい.
Web をあちこち巡ったり書き物をしたり,そんなふうに
適当に過ごす.うーん,基本的にテレビは見ないなあ….

吉田健一のおことば.「戦争に反対する唯一の手段は,
各自の生活を美しくして,それに執着することである」.
ピチカート・ファイヴ解散後のトリビュートアルバムの
サブタイトルもここから取られていたなあ.ぼく自身の
生活は美しくはないけれど,それに執着するくらいには
自分好みにできあがっている,と思う.ただこのままで
ぼんやり生きていけるなら,そしてそれで世界が戦争を
諦めるなら,べつにそれでもいいやーと思うこの日々.

もっと強くなって君を迎えにいくよ

やっぱりオカシイ,ということでアコーディオンを抱え
修理屋さんに向かう.幸いなことに,楽器の調律ならば
日本でも有数の,と言われる専門家が大阪市内にいると
いうことなので,事前にお電話さしあげて予約を取り
車に乗せてもらってたどり着く.東住吉は遠いのですよ.

さて,けっこう年のいったおじいさんが出てきました.
だけど工房の中はアコーディオンでいっぱい.なぜか
ギターも置いてありました.魂柱とか直すのだろうか.
まずケースを一瞥しただけで「あー,中国製やね」と
発言される.むむう.でも中身はイタリア製だぞう.

ハコを開けて楽器を鳴らす.うわぁ,すごい指捌きだー.
そして低音のビリつきや高音の出にくさ,そして何より
デオンの大敵である空気洩れが起きているとの診断.
さらに楽器を分解して,ジャバラの中にカビが生えてる
ところを見せてくれる.どうやら保存状態がよろしくは
なかったようで,数箇所修理する必要があるとのこと.
それも根本的に.ただ,最近の廉価版アコーディオンは
イタリアやドイツのメーカーでも中身はチェコ製が多く,
中身がたいしたことないらしい.対してこの楽器はまだ
イタリア本国で造っていたものらしく,楽器としては
しっかりしたものであるそうな.ただメンテナンスが
杜撰だったためこういう事態に陥っているんだそうだ.

というわけで調律を依頼.数百枚ある鋼製のリードを
ひとつひとつ削っては調整するということで,二週間は
かかるという.また,それなりにお金も….話を聞くと
15000円でオークションで落としたアコーディオンが
リード錆び錆び状態で,調律したら5万円かかった例とか
あるらしい.うーむ,やっぱり理由ありモノだったか.
ひとまず楽器を預け,よろしくお願いしますと辞去する.

しばらくの間練習できないけれど,もっとすごい楽器に
なって帰って来るのを待ってるからね.それまでせめて
教則本を読んでイメトレでもしておくよ.さよならー.

えいっ

ご丁寧にもここを読んでくれている人はいらっしゃる
ようです.画面の前のあなた,あなたのことですよ.
そして他にも,数人の奇特な趣味をお持ちの方が時々
ここを訪れ,ひやかし,笑いものにしたり,感心したり
それで? とこきおろしたりしているに違いない.(妄想)

で,久々にトラックバックを受けたので様子を見に
いってみました.なんと,時たま覗いていた情報源の
サイトの方
でした.アコーディオンという楽器はやはり
世界が狭いのでしょうか.密かに会員制サークルなど
やっているとのことで,えいっと入会.いいのかしら.

それにしても,やはりこの楽器の難はそもそも楽器屋に
置いてない・高い・重い・人口が少ない・教室もない・
などなど,ぼくがぶちかましを食らわせた壁にはみんな
同じようにぶちあたっているのですね.そういう理由で
連体意識も強いのでしょうか.ぼくもそのおこぼれに
あずかれればおいしいのですが,ぐふぐふ.まあ今は
じっくりと練習しながらローンを返済するしか.そして
このサイトの管理人さんのように,自由にセッションを
楽しめる素敵な楽器弾きになるんだい.せっかく色々
踏ん切って入手したブツなので,ちゃんと使いこなして
楽しまないと.今は左手薬指が痙攣しそうな初心者でも
1年続けたら何かが変わるかもよ.ゆっくりやろっと.

うわあしめしめ

今日は晩ごはんを食べてくるからとの連絡が入って,
それならばと思い立ちスーパーに寄らずまっすぐに
家へと帰る.よし,まだ19時前だ.開けにくい箱から
楽器を取り出し,おもむろに教則本の最初から練習.
さすがに夜遅くには練習できないけれど,20時までは
ちょっとくらい騒がしくてもいいよね? と心の中で
言い訳をしつつ,ぱーぷーと蛇腹を広げたり縮めたり.

右手の練習から始めて,今日は左手ベースボタンの
練習にも手を伸ばしてみる.しかし左手の中で一番
酷使されるのが薬指,ってのはちょっと難しいなあ.
ホームポジションが薬指を基本で,それと共に中指を
連動させて演奏するので,最初はとてもやりにくい.
それをさらに垂直に並行移動させなくてはいけない.
しかも右手よりも空気を多く消費するので,蛇腹の
運動も大きくなる.そして非常に肩が凝るのでした.

左手が押すボタンは演奏する側からは見えない位置に
あるので,鏡の前に移動して指の位置を確認しながら
再度挑戦する.たった六つのボタンが思った通りに
押せないもどかしさ.あと,指の角度がおかしいのか
一度に隣のキーをいっぺんに押して妙な音になって
しまうことも.まだまだ先は長いようで,楽しいぞ.

出ねぇよ

もくっと起きあがって,身体の隅のほうへ血がじわっと
行きわたるまで待って,それから立ち上がる.でないと
起き切れません,平日休日関係なく.かなり寝起きが
悪い方のようです.早起きする気力も出ないようです.

さて,今日は病院に行く前に少し時間がある.よし,
さっそくケースを開けてアコーディオンを取り出す.
あれ,ベルトが引っかかって鍵盤が折れ曲がってる….
普通にはありえない方向へ浮き上がっている.うーむ
これはまずいなあ,ということでネジを外して箱を
ぱこっと開けてみる.鍵盤は穴を塞いでいるパーツへ
繋がっているので,その金属部をよいしょよいしょと
本来の方向へ曲げ直す.見た目上なんとかなったので
なんとかなったことにしよう.よくわかりませんが.

さて,まずは右手の練習ー.ドレミファソファミレ
ドレミファソファミレ.鍵盤楽器を扱うのはなにぶん
初めてのことなので,指替えとかよく判ってません.
3の指の下へ1の指を潜らせて….それが一番効率的な
方法なのだろうけれど,それに正確に従って弾くと
「でんでんむし」すら弾けないんでやんの.やっぱり
もう少し基礎練習だな.とにかく曲をやりましょうと
いうタイプの教則本と,そうじゃなくて基礎の基礎から
みっちりやるタイプの教則本があるのですが,これは
基礎の方からやったほうがいいみたい.ここで適当に
ごまかしていると,あとで変なクセがつきそうだし.

さて今度は左手の練習.蛇腹を扱うのはだいぶ慣れて
きたようにも思うけれど,本当に正しく動かすことが
できてるのかはわからない.あと,コードボタンを
必死に探して押すのですが,どうにも手が変な形に
くねってしまってねえ.左手での伴奏,基本は薬指が
キモなのですが,普段使わない指なのでボタンの上を
泳がせることすらままならず.とりあえず左手だけで
C低音→Cメジャー→G低音→Gメジャー,というお約束の
進行でぶんちゃっちゃをとるとこまで.これもまだまだ
わたわたおたおたしているので,いつになったら右手と
左の手が合わさってくれるのやら.でも楽しいよー.

しかし.いくつかのリードの音が確実に出ないのは
どういうことなんだろ.明らかにリードの数がヘン.
むう,いったん調律・修理に出す必要があるのかな.
まあ今は所詮練習だから,今のままでもいいかな….

ところにより,感傷

大学の友人と憂さ晴らしカラオケにご招待されたので
晩ごはんの支度を整えてから,歌いにいきました.

「二時間の御利用料金でフリータイムシステムに
切替えることができますが,いかがいたしますか?」
「いや,二時間で終わります」.明日も仕事だし.

本日のメインテーマは「知らない/うろ覚えの曲を
恥ずかしがらずに歌ってみる」であります.ここで
少しはレパートリーが増えればいいかなあ,という
心黒さもあるのですけどね.未完成な歌を歌うのも
相手に失礼なので,ときどきはネタも取り混ぜつつ.

しかし途中から懐かしい歌が増えて来て,友人が
「ああ,俺って年取ったんだなあ」としんみり.
季節も季節なので「秋からも,そばにいて」とか
「秋冬」とか「秋の気配」とかそんな感じです.
いろいろ琴線に触れたらしく,せつなげだった.

お互い年を取ったねえ.初めて音楽に触れて
今まで,何をやってたんだろう? という問いに
「勉強してたんちゃう? 」と直球を投げると
参っていたようです.まあまあ,年を取るのは
ステキなことです,そうじゃないですか.ね.

22時すぎには健全に自宅へ帰る.きちんと夜の
薬を服んで,明日も会社に行かないとだよ.

でっかい幸せ

さてさて,先日血迷ってオークションで競り落とした
品物がやってまいりましたよ.家に帰ったらどーんと
玄関口に置いてありました.でかいケースが透明な
エアクッションに包まれ,どかーんと存在してました.

心を鎮めてとりあえず夕飯の支度だ.野菜を刻んで
海老とか烏賊とかと一緒に炒めて,野菜から出た水分を
片栗粉でとろみをつけて中華丼の完成.うずらの卵を
ぽちっと載せる.これ重要.これがないと締まらない.

わしわしっと食い終わり,さあ取り出しましたるは
伊太利亜は GUERRIINI で製作され日本のトンボから
発売された,10年以上前のオールドファッションな
黒いヤツです.ストラップが新品に挿げ替えてあり
好感触であります.そぅ,アコーディオン買いました.

accordion

実際に抱えてみる.大きいなー.そしてぎこちなくも
音を出してみる.結構大きな音が鳴る.でゅわー.
ぶんちゃっちゃ,ぶんちゃっちゃ.和音のボタンを
ぼむぼむと押して遊んでみる.7年くらい欲しいなーと
言い続けてきたものを衝動買いとはいえ入手しました.

…ただいくつかのリードがちょっとアレらしく,音が
出ない部分もある.ピッコロリードの高い音がいくら
蛇腹を押し引きしても聞こえない.あまり意地になると
空気洩れを起こす危険性があるので気にしないことに.
またいつか,お金が貯まったら,調律してもらおう.

あとはこれをどこで練習するかだ.近所の公園とかで
練習するにしても,ちょっと移動が大変なのでねえ.
庭先でうほうほいいながら弾いてたら近所迷惑だろな.

入院していたのは私ですが何か問題でも?

一時はいつ命を落としても不思議ではない,という
状態にまで危険が迫っていたのですが,このところ
ちゃんと運動してちゃんと体力回復に努めてたので
だいぶ健康体に近くなって来ました.喉がゴロゴロ
痰が出るのは,むしろ喜ばしい傾向であると解釈.

で,また懲りもせず歌うたいの話に.ぼくらの時代の
大学生はね,暇さえあれば歌っていたりしたものです.
ぼくの周囲だけかもしれませんが.ともあれまだまだ
高い音がうまくコントロールできず撃沈した曲だって
そりゃあありましたとも.aiko の「カブトムシ」での
サビ最後の「生涯忘れることはないでしょう」の最高音,
「生涯」の「い」が出せなかったのがいけませんな.
昔は普通に高く裏声で抜いて出していたというのに,
今は裏声で抜かせるための喉がぶっ壊れ状態です.

ほかにも大人げなく Chara とか歌っていたら友人に
「…で,先日まで入院してたのは何処の誰かな」と
ベタにボケられる始末.いいですか,歌うことは
楽しいリハビリなのです.ということで今日もまた
ヤバめの歌を練習練習.あー早いとこ元の声量に
戻りたいものですわ.カラオケでの楽しみと言えば
すっとんきょうな曲を聴かせて楽しむことなのにー.

細胞が憶えてる

夜も遅くに外食.食べ放題の店でわさわさ食っていると,
マスターへの誕生日プレゼント,ということでお客さんが
なにやら取り出して渡しました.開けていい? と
その場でしゃらしゃらひらくと,中に入っていたのは


ピンクレディー振り付け完全マスターDVD vol.1

さっそく見る,ということでカウンターに置いてある
ノートパソコンで上映大会.マスターは…踊ってました….
しかもほとんど完璧に.お客さんも何人かはきちんと踊ってる.
もうこの年代の人達は身体の細胞の芯までピンクレディーの
振り付けが染みとおっているんだなあと感慨深いものが
ありました.年の離れたぼくの姉のひともずっぽまり世代で,
よく踊っていたような記憶がぼんやりと.

今で言うモーニング娘。みたいなものかな.
それよりもっと爆発的なムーヴメントだったのか.
リアルタイムで知らない世代としては
なんだか妙な連帯感のなかで疎外感を味わってしまいましたとさ.

変拍子と突拍子のためのレッスン

先日買い求めたメトロノーム。こいつはいかにも
最近の電子メトロノームらしく、いろんな機能がついてます。
カリブレーションでちゃんと A 以外の音が出せたり、
メトロノーム機能部分も1〜7拍子、八分音符、三連符、
三連符の中抜き、十六分音符、十六分音符の中抜きと
結構機能はもりだくさん。

少々かじっただけとはいえ、2年ほどは真面目にメトロノームと
戦いながら基礎練習をしたことのあるリズム隊だったぼくは
時々自分のリズム感が間違っていないか確かめることがあります。

ホルスト「惑星」の火星で5拍子を頑張って刻んでみたり、
ヒカシュー「ビノパイク」の7/8拍子を数えてみたり。
そしてバルトークの「舞踏組曲」で悶死したりしてます。
ほかにもプログレさんとかアンビエントさんとか
拍子の取りにくい曲は無数にあるのですが、
そこに流れるリズムを見つけた瞬間はうれしいもんです。

…肝心のメロディでは音痴なんですけどね。
ぼくに必要なのはメトロノームではなくチューナーなのかも。