私たちはどうかしている

起きられない.起きられない.ああ
起きられない.起きられないけれど
悪い夢は見る.拘束されて無理矢理
環境の異なる場所に投げ出されたら
手も足も出せないまま何に効くかも
判らない薬を服まされてパニックに
陥る,という刳い夢.いくら寝ても
こんな夢に取り憑かれていたらもう
なんの休息にもならない.ひたすら
ショックを受けながらおふとんの中
汗をかき泡を食う.悲しいことです.

目が醒めたのは昼をだいぶと過ぎた
頃でした.はあはあと息が上がって
しまいます.疲れた.本当に疲れた.
起き上がって,やっと解放されたと
感じました.もうあんな夢は厭です.

同居のひとは何かすでに食べてたと
いうことで,のんびりとゲームとか
しています.ぼくも横で見てますが
ストーリーの根幹以外のところでは
ここでもまた寝落ちしたり.つまり
休息を求めてあえぐことばかりです.

もう晩ごはんの時刻ですよ,だとか
水を向けられる.そうですね,では
出かけましょうか.近所のお店へと
車を出してもらい,てろてろと移動.

憂さ晴らしのように食べていきます.
悲しいことを忘れたいそんな一心で.
しっかり食べて,お疲れさまでした.
家に帰ります.帰り道でコンビニに
寄っていましたが,ぼくは車の中で
待機します.行っちゃうとおそらく
おやつとか買っちゃいそうですから.

同居のひとが飲みものを買ってきて
そのついでにおやつも買ったそうで.
ありがたいサプライズだけど,でも
元も子もない.ありがたく帰ります.

さてさて,これからもまた長い物語.
その横で寝たり起きたり,そうして
物語の肝を押さえて,いいところで
セーブしてくれている.ありがたい.

お風呂の支度をして,そこから先は
適当にたゆたっております.あとは
夢のようではなく,本来医師からの
処方に基づく正しい薬を摂取します.

ここから見る夢は安らかだといいね.