目を醒ましたらそこは薄明かりの中,
窓からぼんやりとした光が見えます.
ゆっくり起きて自室でこにゃこにゃ
作業をしていると,ヘッドホンから
さらに遠く謎の音がまぎれてきます.
えっと,なんだなんだ.非常ベルだ.
とりあえず外に出る.確かにこれは
まぎれもなくベルが.別の階からは
ざわざわとしているのが聞こえます.
火事っぽい雰囲気はなさそうなので
調べてみると,エレベーター近くに
異常を現わすベルの装置がじりりと
響いている.おそらくそんなひどい
災害ではなさそうなので,家に戻る.
結局なんだったんだろう,あれって.
少しうとうとしてると同居のひとが
あと少しだけ寝かせてください,と
誰かさんのようなことを言いました.
それじゃゆっくり寝ててくださいな.
適切な時刻に目が醒めるのを見届け
朝ごはんを作ります.もしゃもしゃ.
一緒に食べたら,お出かけの支度を
手伝います.はてさて,気をつけて
行ってらっしゃい.待っていますよ.
洗濯物を畳むついでに,新しい服を
おろします.少しだけ気が晴れます.
昔の小説家の随筆に,新しい着物を
もらって,もう少し生きていようと
いう気になったとかありましたっけ.
ちみちみ作業をしていると,ふらり
連絡が届く.それじゃあ待ってます.
身支度をして,電話が鳴ったらすぐ
出られるようにしておきましょうね.
じゃりりんと届いたので家を出ます.
駐車場で同居のひとと無事落ち合い
晩ごはんを食べに出かけます.主に
野菜と蛋白質.炭水化物は最後です.
家に戻って,同居のひとがゆっくり
ゲームをする横に寝て,また眠って.
このところの生活サイクルに,もう
このルーティーンが組み込まれてる
気がします.よろしくありませんね.
目を醒ましたらなかなかの夜.では
お風呂の支度してきます.もぞもぞ.
入浴と服薬を済ませたら就寝します.
明日はもう少しいい感じになりたい.