痛かったら言ってくださいね

病院(皮膚科).予約時間を守って行ったのにえらいこと待たされる.
でも待ち時間の後半は診察室のベッドで横になってまどろんでたので
それはそれでよいことにする.隣の診察室の大きな患者さんの声が
じゃじゃ洩れなのも気にしない.はてさてそんなこんなで診察開始.

実際に処置しましょう,ということで再度麻酔無しで後頭部の
皮膚を鉗子でごりごり.痛かったら言ってくださいねとのことだが
ここで痛いとか言うともっと痛い麻酔注射が出てくるので少しは
我慢することに.だいたいどんなことやってるのか想像つくので
何されてるのかわからない恐怖心がなく,結構我慢できるものだ.
しかし最後の方はなにやらかなり皮膚をえぐられて持ってかれる.

治りがあんまり早くないので,もしかしたらこの部分を切除して
くいっと周囲から寄せて縫い合わせる手術をするかも,という
ヘヴィな現実を叩きつけられる.…うーんと.また医療費が.
ひとまず今回はまた少し薬を塗ってガーゼを当てて,またネットを
ほっかむり.さらに帽子.また月曜日に来てねーとのこと.
今日の医療費240円也.処置だけだから安くていいけれどもね.

早起きゴミ出しまた二度寝

木曜日は生ゴミの日ー.ということでなんとか朝起きしてゴミを出す.
しかしすぐまた寝ることになるだろう….今日は病院にも行かなくちゃ
いけないのであまり寝すぎると困るんだけどなあ.でも病院での無茶な
タイムスケジュールで朝起きだけは可能になったのかなあ.午前中に
きちんと仕事に行けるだけの体力さえ戻れば,また遅刻ばんばんという
悲しい事態は避けられるかもしれない.まず自転車に乗る練習から
始めないといけないんですけれどもね.あー,腰が痛い腰が痛い.

見た目リニューアル

入院日記打ち込み完了.時間軸をいじれる blog ならではの所業.
自分で組み立てなおすことでいつなにをやってたかを理解でき,
なかなかよいですね日記を書くということは.久しぶりに手で
文字をたくさん書いたような気がします.あとかなり漢字を
書けなくなっていることに気づいたり.読めるんだけどなぁ.

あとついでなので見た目だけちょこまかと変更しておく.
内容がしょぼくても外見が変わるだけでもびっくりして
見てしまうひとはいるかもしれない.すべての blog を
デザイン変更したはずだけれど,自分でもいったいどこが
どうなっているのか把握しきれていません.どうなるやら.

わすれもの

昼近くまでだらだら寝て,家の近くの新しい病院へ紹介状を携えて
出かける.といっても車で送ってもらうのだけれども.久しぶりに
味わう夏の午前中.コントラストがキツすぎて目が追い付かない.
白い物がやたら眩しく見えてくらくらする.もちろん自分の姿でも.

でっかい総合病院なので待ち時間がやたらとやたらとやたらと長い.
ほんやり待っていると実家から電話.昨日までいた病院にぬいぐるみを
忘れていったと連絡があったらしい.ともあれロビーから外へ抜けて
話を聞く.取りに行かないといけないなあ.また,病院内ということで
携帯電話を使うな,と猛烈な勢いで注意され身体ごとごりごりと
押し出されてしまう.PHS だったらいいんでしょうか,とひとまず
基本を尋ねてみたかったが,気づいたらもういなかった.ちぇー.

まず内科.同じくレントゲン撮って血液検査をして,それからの
判断になるということで金曜日にまた来てね,とのこと.だけど
予約がいっぱいなのでまたさんざっぱら待たされることになりそう.

次に皮膚科.後頭部をちょきちょき切られる.麻酔をかけようかと
尋ねられるが,なくても痛くないので平気.鋏のようなもので
こりこりと死んだ皮膚を切り取られ,あとは薬を塗って再生を
待つしかないとのこと.髪の毛が生えて来るまでにはだーいぶ
かかるらしい.ガーゼの上から固定用ネットをかぶらされる….
この暑いのに.そしてそのうえから帽子.見た目が甚だしくまぬけ.

病院がひとくぎりついたところで昼食.うどん屋に入ったところで
後輩に呼び止められる.…太った? 気づかなかった.研究者は
いろいろと不健康になるものであるなあ,と実感した次第.
つつがなく食事を済ませ次の病院へレントゲン写真を返しに行く.
この病院は意識のない時に運び込まれ,意識のないうちにそのまま
転院したのでまったく記憶にない.ここをこんなふうに通って,
こんなふうに待合室で待ってたんだよ,と聞かされるが,いまいち
ぴんときません.必要なものを渡して,また次の病院に向かう.

まさか退院した患者がぬいぐるみを取りに戻って来るとは予想も
しなかったんだろうな.かなりくすくす笑われながらビニール袋に
丁寧に詰められたドラ焼きぬいぐるみクッションを受け取る.
駐車場の問題とかあったので,ここは何もせずそそくさと帰る.

スーパーで買い物をし,別フロアの薬局で今日の処方薬を受け取り
家に帰ってどっかり疲れる.やっぱり長く歩くとへこたれます.
食事の用意も全部なし.ただの居候になり下がって体力回復を
待つことにします.ひさびさのネットワーク接続環境に浮かれず
さっくり寝る.日記は虎視眈々とテキスト化してはいるものの
間に合わなくてくしゅん.急がないからまた明日でもいいか.

さよなら救急病棟

午前中はレントゲンと血液検査.もう移動は全部ひとりで歩いて.
その後の回診で,検査結果も良好なので,そろそろ退院を,との
話を出される.いつがいい? できれば今日.ということで書類を
いろいろ医師に書いてもらう必要があるため,今日はそれが
仕上がるまでの待機となる.荷物は片付けておきましょう.

移動には車が必要となるため,慌てて電話で同居のひとに連絡.
幸い今日は車でこちらに向かっているとのことなので,つつがなく
退院することはできそうだ.昼すぎに到着,しかしここからが長い.

点滴の外付け血管を抜く.しかしものすごい雑に扱われてしまい
最後は針が90度に折れ曲がっていた.痛いょぅしくしく.あとは
入院生活についてのアンケート.入院した時の受付の態度とかは
ぼくが知るよしもないのですがどうしたもんでしょう.ひとまず
「回答不能」にマルつけときました.あとはまあ,医師の連携も
スムーズだったし,総合的にサービスは非常によろしかったかと.
あとはネットワーク環境を設けてほしいな.患者が使えるように.

さてレントゲン写真や家の近くの病院への紹介状などを受け取り
夕刻18時すぎに退院.清算はまだ7月分の計算が完了してないので
あとから電話連絡+振込用紙郵送だそうな.いくらかかるのかねぇ.

さておよそ二週間ぶりの娑婆の空気は…重い.空調完備の病室より
あきらかに湿度が高くて重い.幸いもう夕霞の時刻だったので
熱射地獄は免れる.回転寿司で同居のひととささやかな退院祝い.
だけど喉が退化してるのか,ものを飲み込むのが非常につらい.
人間はこの筋肉を使って硬いものを咀嚼嚥下するのだと理解する.
表現しにくいけれども,喉の奥,舌の根元当たり.これをぐいと
狭まらせて喉の奥に食べ物を送り出すのですな.これができない.

家に帰ると同居のひとが鞄をひとつ病院に忘れたことに気づく.
というわけで問い合わせてあることを確認し,取りに帰る.
なんだかすごく気まずくないですか.いや別にいいんですが.

再度帰り,ようやく部屋にたどり着く.さすがに歩き回って
息があがっている.やっぱりまだ体力は回復しないんだな.
自宅療養,地味にやっていくしかないか.明日も病院だ,早く寝よう.

そろそろ自分で

月を跨ぐとは考えていなかったが跨いでしまったものは仕方ない.
とりあえず朝起きた後体温を計ってまた二度寝.すると朝食時に
起こされる.出されたものを食べて三度寝.本当にいい御身分.

午前中回診.どうやら睡眠時に酸素が足りなくなったのは,
睡眠時無呼吸症候群ではないかとの見立て.ああ,あのデヴが
かかる病気ですね.寝てる時の喉の形がよくないと,自分の肉で
気道が確保できなくて自滅するという例のアレですか.今回の
肺が壊れたのとは関係ないから別件で治してとのこと.むしろ
メインの肺炎はかなり治っているので,こちらはもう自宅療養で
よさげ.結局自分の体型のために入院が長引いたのかと思うと
やるせない気持ちになって来ます.惰眠を貪った生活ですけれども
退院は早くしたいのですよ.病院は居心地いいけれど住む場所じゃない.

さて点滴終了.昼ごろに看護師さんから「寝る前の薬がもうないので
自分でなんとか手配してください」とのこと.家から持ってきて
もらった,自分で懇切丁寧に込めた常備薬セット(6日分)がついに
切れてしまったので.ひとまず同居のひとに電話.折悪しくも
家を出たところとのこと.ならば薬は明日回し,ひとまずは
持ってきてもらう用の薬を頭の中でリストアップする.到着して
すぐさま忘れないうちに自分の携帯から七種類の薬を同居のひとの
携帯に飛ばす.七種類程度をすらすら思い出せないのが悲しい.

ぼくの薬の服み方はかなりいいかげんなほう.一日分を少し減らし
寝る前に全部,といったことをやっている.でもそのような話を
しても通じるような看護師ではなく,「一錠の誤差だなんて
恐ろしいこと言わないでください」とかなり怒られた.うー,
自己流では怒られる.早くひとりで薬を管理するようになりたいよ.
今は全部ナースステーションにとられてて,一日分ずつをわざわざ
夜に持ってきてもらうシステムになっている.これが面倒なので
早く退院したい,という理由づけは間違っていますか? 家に帰って
狭い部屋の椅子にぽっこりはまりこんでマシンをいじりたいなあ.
世間はどう思うかは知らないけれどこれも社会復帰のひとつの形.

同居のひとは「退院したら快気祝いパーティーをやるぞ」などと
息巻いていますが,片付けるのはぼくですか? 庭でバーベキュー?
無理すぎる気がしますよ? 多いに夢を語られてしまい,いったい
どうしてくれようと模索中.そのへんの計画については中空に
ほったらかしたままうやむやになるのが一般的な解答である….

息を整えながら廊下を歩いていると,面談室なる部屋にルータっぽい
ものが置いてあることに気がつく.液晶ディスプレイつき.たぶん
ここならいろいろできるんだろうなあと思うけれど使わせては
くれないだろうな.また,廊下の真ん中に「CAT」なるどこかで見た
ケーブル口を発見.AN は Area Network だろうけれど,C って何?

ぼくが今回の件で最初に生き死にの世界を混ぜていた時,それでも
なんだか死ぬつもりはなかったんじゃないの,と言われたことがある.
だけどそれでも,死んでしまえば怨み言も手のひらいっぱいの絶望も
叱ってもらうことができない.そこに反応したかったのかもしれない.
いずれにせよごく私的な感情で他者を大きく巻き込んだことは事実,
いけませんね.ぼくは何に焦っていたのだろう.ひとを信じることの
むずかしさなどについて,いろいろ考えていたのですよ.うーむ.

就寝前の点滴.落ちる速度が遅いなと思っていたら,やはり今日も
時間内には終了せず.腕を曲げていたのが原因かと思われまする.
間に合わせるために看護師が容赦なくダイヤルを開く.しずくは
ぽつり…ぽつり…ではなくぽたぽたぽたぽたぽたぽたと景気よく
落ちて来る.もう腕先がきゅうっとなりましたよ,きゅうっと.

許可の範囲内

週末なので病院も雰囲気が少し変わる.平日よりも人が少なそう.
当直医は少ないけれど看護師ががんばって勤めているような感じ.
別に医師が頑張っていないなどと言うつもりはなく.しかしそれは
どうやら救急外来で新客がひとり入ったらしく,そちらでばたばたと
仕事をしているからだということを教えてもらう.なるほど納得.

今日は点滴の後にシャワーを浴びていいですよ,との許可が出る.
いそいそと点滴の針を入れる.が,途中で止まる.これはいかん.
ひとつの点滴で1時間以上かかるのは明らかに異常です.ひとまず
先に針を外して昼食を先に食べることになる.その頃に先輩と
同居のひとが見舞いに来てくれる.少し話しながら,目の前で
針を入れ直すことに.いったんチューブを外すと挿し直すのは
とても面倒なので,今回は看護師の中でも血管探しに自負のある
スペシャリストが呼ばれて来た模様.筋肉の下になった血管を
なんとか捕まえてもらう.表皮が堅いのでなかなか針が通らない
トラブルもあったけれど,無事に外付け血管設置完了.めでたし.

お見舞いのふたりは食事を取りに外へ出て,ぼくはゆっくりと
シャワーを浴びます.石鹸でとにかくこすります.タオルは急に
黒くなりやがります.熱い湯ですすぎます.身体がその熱に
慣れてきます.やがて垢も抜けてさっぱりします.美しい妻に
会えるかも知れません.誰の身体が便所掃除だ.そして何より
わかりにくいボケをするんじゃない.読む本が偏ってるので….

同居のひと再来.許可は得ていないがこっそり地下の売店まで.
週刊誌とおやつを買ってもらう.財布を持っていないので,
保護者にねだる子どものよう.しかもこんなに単価のちっさい
おかいものでこんなに心満ちてしまう.喜ばしいやらはたまた
情けないのやら.1000円以下の買い物でも購買意欲は満足です.

夜の回診.内科分野ではないもうひとつの問題,頭の傷.
こちらはなかなか治りそうもないっぽい.結構大きく深く
頭を打ちつけたようだが,どのプロセスでそれがなされたのか
いまだにわからない.いろんな病院回った時にきっとガンスカ
当たってるんだよ.ほんとにとほほな気分です.しかし傷は
けっこう大きな範囲まで広がっているので,しばらくはまた
髪型を変える羽目になるかも.とりあえずは傷隠しに帽子だ.

一回休み

いつものように基本的に午前はちんたら過ごす.体内酸素と闘いながら
レントゲン撮影に行ったくらいで,あとはいたってのんびり.むしろ
ナースからもっと動いてくださいとの声も.それでも動けば動いたで
SpO2値が低くなると大捜索が始まるのであります.うまくいかないね.

主治医との会話.週末には退院のつもりだったのに,話がよくない
方向へころがる.昨夜の睡眠時に経皮的動脈血酸素飽和度が急激に
低下したらしく,夜中にナースが慌てて酸素マスクを取り付けたらしい.
そういえば朝,なにか顔にかかっていたような.そしてそのことが
心配なため,土曜日曜で様子を見ましょうとのこと.退院延びたー.

しょんぼりしていると同居のひと来訪.台風が近くて参っている様子.
今日は携帯電話を持ってきてもらった.ロビーへ出かけてぷちぷちと
メールを確認.その他いくつか連絡.まだなんにも知らないひとへ
わざわざ知らせを持っていくのも気がひけるが,何も知らせないのも
それはそれで酷であろうと.電話は持って帰ってもらい,今日の
リアクションは携帯に届けば明日反応できるかなあと.遅いけど.

夕食後,同居のひとに背中を濡れタオルで拭いてもらう.またずいぶん
面白いほどに垢が落ち恥ずかしい.まだまだ出るところだったらしいが
おねがいやからと中止してもらう.せめて自分のからだがどれくらい
汚いのかくらいは自分で把握したい.だから早くシャワーなりとも
浴びたいものだが,肺炎の人間にシャワーはかなりキツいらしい.
はああ,複数いらっしゃる週末退院組においていかれた気分である.

早く普通な身体の機能に戻りたいものです.今は胸いっぱいに空気を
吸い込むことができなくて,ちょっと吸って少し止めてちょっと吸って,
この繰り返しで空気をためていく.朝起きる時には肋骨ごと開く勢いで
一回深呼吸しないと肺が開かない.歌を歌うことすらできませんよ.

ヒマだけどもてあまさない

このところ午前はずっと寝て過ごしているような.朝は食事が来るまで
うつらうつら.食事を下げて点滴の間もほとほと.途中でベッドシーツの
交換で強制立ち退きを食らったものの,ロビーの中になぜか揃ってる
黒い漫画を読み耽る.生活が慣れてきていますか? それが終わると
また戻ってほろほろ眠る.今日の回診,酸素濃度を薄くすることになる.
また,酸素無しで歩き回り,つらくなったら慌ててベッドサイドの
壁から生えてる酸素吸入器を被ってもよいとのこと.これまでのことで
勝手なことをやってたら叱られると思っていたが,むしろやってまれな
状況らしい.しかし夕方まで過ごす夢を昼前に見てしまい,今食べて
いるものが昼ごはんなのか夜ごはんなのか釈然としない.ああ,やっぱり
ぼくの体内時計なんてぶっ壊れているのかもねえ.しかたない話です.

ぼーっとしてるとお見舞い客来方.社長直々.うおお.暇そうやね,と
最初のひとこと.確かに本読むか文章書くかしかございませんので….
現在の病状,復帰スケジュールなどを説明.復帰するための椅子が
あるということがわかって一安心.そして,「なかむらさんがうちの
会社で働いてくれることで,心のプラスになるかと思ってたけれど,
それはなかったのかな…」とのこと.そんなことありません.いや
むしろ全身全霊をこめて否定.仕事がある,なすべきことがある,
求められている,ということは弱いこころの大きな支えとなるのですよ.
金銭の問題とかだけじゃなくて,もっと根元的ななにかなのです.
ひとは求められなくなったら弱すぎて死んじゃう生き物ですから.

次のお見舞いは同居のひと.退院時期についての打ち合わせ.すでに
この時点で酸素はもう外れていて,自分の肺で自分の呼吸.書類を
窓口で申請するのも自分の足と自分の肺で.まだ腹に力は入らない.
でもなんとか声を出すことはできる.指先に繋げられっぱなしの
パルスオキシメーターで確認すると,なんとか90%をクリアしている.
もうこうなると体感ゲームだ.とでも思ってしまえ.結果は常時
モニタリングされているため,ヤヴァいスコアが残ってもリセットを
かけることはできないけど.…というか真面目にリアルに生きようね.

そろそろ荷物をまとめないとなあ.あと,風呂に入りたいよう.

マイナス色の勘定

ほいと朝起床.朝の注射ですごい手間を取る.今回はなんだか
すごいドジっ娘ナースに当たったのか,とにかく挿すことすら
できなくてもぞもぞ.朝食前から何やら痛い目に遭ってしまう.
そのまま横になっているととろとろ眠ってしまい,看護師に
再度起こされて朝食.次に点滴を控えて回診.右手が使えないと
書き物ができなくて困る,と申告すると「じゃ,やりなおし」と
気さくなお返事.主治医自らの遥かなる点滴血管探しの旅が….
お,ほぼ一発で挿せた.さすが主治医.こういうのはやっぱり
コツとか相性とかあるんでしょうか? ともあれ楽になりめでたい.

レントゲンおよび血液検査の結果を眺めながら診察.酸素無しで
歩くことを提案される.そこそこいいとこまで行けたのだけれど
やはり30mほどの廊下を往復できない.途中で深呼吸しながら
ベッドにたどり着く.まだ少しかかるっぽい.今週末からだいたい
来週頭,という先刻.少し予定が遅れましたね.治るの? という
マイナス色の気持ちがここで初めて出てくる.これまで楽天的に,
というか考えなしに生きて来たけれど,ひょっとしたら治らないとか
そんなことを考えながらけふけふと咳をする.人生のリターンや
スキップができないのならまたいっそ,とリセットボタンを探して
しまうようなものですか.とまた縁起でもないことをうそぶく.

窓口で書類をもらい,健康保険によるなんちゃらかんちゃらの
書類にいろいろ書き込む.いろいろやっておかないと,今月は
無収入なのであとあとの支払いが大変なのですよ.市役所への
申し込みは同居のひとにやってもらうことに.特に ICU での
時間は保険適用外らしいので,自分の知らない部分でお金が
吸い取られていってしまうのは悲しい.いくらくらいかかるんだろ.
金勘定もどんどんマイナスへ傾いていってしまっております.