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お誕生日おめでとう

職場の娘さんがめでたく二十歳の誕生日を迎えると
いうことで,彼女のいないところで「プレゼントは
なにがいいかなー」と色めき立つ若人どもが数人.
実は数日前からそういうひそひそ話が続いていて
みんなどうするのかなーと思っていたのです.でも
ぼくはあまりおかねがないので,というか医療費で
今月かなりイカれてるので,申し訳ないがここでの
発表をもって商品の発送に代えさせていただきます.

で,誕生日だ誕生日だということで集まって来て
みんなで主賓を待ち受けるが,なんかレポートが
仕上がらないらしくえらいこと遅れてやってくる.
他のひとがドアを開けるたびごとに「なーんだ,
違うや」などという失礼な溜め息をついたり.みんな
そんなに誕生日が祝いたいか.ようやくご本人さまが
おでましになり,プチ祭り in 職場.ぼくはとにかく
なにも出せないので,「やーいもう10代じゃない」と
憎まれ口を叩いておきました.ええ,もうすぐぼくは
20代ですらなくなりますし.年寄りのいう事はまあ
聞き流しておくものですよ.さてケーキが出されたり
こじゃれたプレゼントが贈呈されたり.野郎相手だと
殺伐とした空気+ネタ系プレゼントになりがちですが
さすがにレディー向けにはややマイルドなネタ系で.
結局ネタ系であるのに変わりはないのですが.今日の
贈り物は Rainbow Maker という虹を作る機械でした.
夢はあるが日常生活には役に立たないのがポイント.

話も歩みも流れ流れて

わたわたとお金を都合して,馳せ参じたるは日本一の
長さを誇ると言う天神橋筋商店街.今日はこちらで
コラムニストの吉村智樹さん帰阪OFF会が開かれて
いるのです.特に開催地を決めず,天一から天八まで
面白いもんを観ながら歩いてみよう,という面白い試み.
開始時刻には間に合いそうもありませんが,一本筋を
だーっと通り抜けるので巡り会うのは可能だろう,と.

ひとまずスタート地点の南森町駅下車.もう一時間も
過ぎているので,当然それらしき人は見えず.まずは
メールを出してみる.で,返事が来るまでたらたらと
自分なりに商店街を楽しみつつ歩くことにしました.
思えばぼくも幼少の砌には,商店街の裏通りでお育ち
あそばされたものである.しっぶい飲み屋のママから
グリンピースの甘く炊いたんをいただいたり,床が
何で染められたのかわからない焦げ黒のラーメン屋で
チャーシューメンを食ったりしたものです.幼稚園も
いかないくらいですかね.まあそういう育ちなので,
商店街の賑わいというのはとても好きなのでありますよ.

天神橋筋商店街の第一印象.酒臭い.よって合格.
高度経済成長以前の雰囲気をもってよしとします.
今どきマジックで手書きのチラシとか,なんとも
良い味を醸しております.あとはどこにでもいる
大八車を引いて空き缶集めに精を出すおっちゃんが
いいアクセントきかせてます.てけてけと天二から
天三まで歩いたところで連絡がないのでいよいよ
初電話を試みる.しかしこういうところが鈍いので
「はじめまして」の簡単な一言が咄嗟に言えない
礼儀を知らないわたくしである.いやーいきなりの
電話でどうもすみません.ということで指示を仰ぐ.
いまは天五にいるのでそっちに向かってあがって
来てください,ということで.え.あがる? そう,
なんか思い込みで天一→天八へは北から南だとばかり
思っていたのですね.慌ててコンパスで確かめる.
やっと役に立ってくれたね,携帯のナビウォーク.

でくでくと歩きながら,なんかいろいろと観察する.
確かに路上観察っておもしろいなー.ナチュラルに
道ぱたで横になるおやぢがいたり,無造作に置かれた
段ボール箱にはハングルが殴り書きされていたりする.
キレイなものばかり観るのが観光ではないし,むしろ
裏通り筋好き好きです.だけどカメラで撮影すると
人道的に問題ありそうなもんも転がっていたりして.
昔のカメラだとフィルム差し出せば許してくれたり
したもんですが,今のデジカメだとどうなんだろう.
その場でメモリーカードぷちっと抜いて踏み潰す?

さて,気がつくとすでに天七までたどり着いている.
それらしい一行には会わなかったような気がする.
いやちょっと待てよ,そもそも向こうさまが何人で
移動してるのか,何を目印にしていいのかすらも
知らないぞ.とりあえずスキンヘッドを目標にして
さすらっていたのですが,うーむ.とりあえず再度
連絡を試みる.すると天七にいるという.うむう?

答え:ハゲがふたりいるとは思わなかったぼくの負け.
スキンヘッドはふたりいて,一人が吉村先生,そして
もう一人がカメラマンの屯田(名人)こと佐々木亮さん.
おかしいなー,ここにハゲおるけど先生ちゃうしー,と
目の前にいる集団をおかしいな違うよなーと思いつつ
歩いていたのでした.ようやく気づいてめでたくも
合流を果たしたものの,天七といえば商店街も終わり
吹きっさらしの場所.せっかく来てくれたけれども
面白いところは通り過ぎて終わっちゃいました,と
気をつかっていただくが,いやここに来るまで充分
堪能させていただきました.機会がないとなかなか
来ない場所ですし.ということで宴会に突入です.

とはいえ20人の大所帯.飛び込みで入れるような店が
そうそうあるわけもなく,しばらく店探しにむさむさと
歩き続け.しょうがないから梅田の方へ出ましょう,と
いうことになる.地下鉄に乗って天神橋筋六丁目から
東梅田へ.そこのホームで待っていると,「あのー,
予約とれちゃいました」との声.なんとすばらしい,
携帯からさくりと予約を取った女神が降臨いたしました.
そういう時代になったんですねえ,と感慨深く.だが
やってる仕事からすればぼくが率先してそーいう情報を
引き出すべきだったんですが役に立たなくてすみません.

おつかれさまでしたーと宴会スタート.そしてぱくぱく
料理に箸を伸ばしながらおしゃべり.いろんな楽しい
話をたくさん聞かせてもらいました.満足まんぞく.
適当に解散して,無事に終電にも充分間に合う時刻に
家に帰り着きました.健康的で面白くて楽しくて,
次の機会もまた寄せてもらおうと思った夜でした.

今日の日はさようなら

仕事おしまい.あんまり進捗状況ははかばかしくはないが
じっくり調査しなくちゃなあ.ということで職場を退出.
ごつい楽器ケースをカートに載せて,再度隣りの喫茶店へ.
ごはんを食べつつ,再度楽器を鳴らさせてもらう.まだ
練習曲くらいしかまともに弾けませんが,はなむけくらい
させてください.昼に楽器を弾いた時に来ていたお客さんが
やはりまた来ていたらしく,アコーディオンのひとだー,と
応援のようなものを受けました.しばらくは BGM として
小さな音で弾いていました.そこへ新しいお客さんたちが
やってきて,話を聞くともうひとりお連れさんが来るそうな.

そしてしばらく経ってその女性が参上.結婚おめでとうと
いう話が湧き起こっていた.その時はアコーディオンは
カウンターに降ろして楽譜を眺めていたのですが,その
新しくやってきたお客さんが楽器に目を留め話しかけて
きてくれたので,じゃあ音を出しましょう,と申し出る.

ここぞとばかりに結婚行進曲.場がほんわり盛り上がって
ついでにクラッカーまで鳴りました.おめでとうございます.
店内祝福ムード満載.そしてそろそろ退却時刻になったため
今日の日はさようならを静かに演奏.少しとちったけれど
まあ今の自分にできることをやりました.これからもまた
いいことがたくさんありますように.それじゃ,また明日.

ウェディングマーチをきみに

友人と友人が結婚することになりました.めでたいことだ.
大学の同期で,ぼく自身は覚えてなかったのだけれど片方は
入学説明会の時に隣に座った,同じ学部のおんにゃのこ.
よーそんなん覚えてますな.おとこにょこの方は別の学部で
たまたまコンピュータ系の繋がりで仲良くなり,いろいろ
学部時代には助けてもらったものです.現在は研究者として
がっつり論文に取り組んでいることでありませう.ていうか
二人ともいまだによく鍋会とかで顔を見せてくれるし.でも
今年は野菜が高くておちおち鍋もできんな,とか思ってたら
もっと強い結び付きで会うことになれそうで.楽しみである.

深夜なのでこっそり,楽器を鳴らしてみる.だーだかだー,
だーだかだー.だーだかだーだかだーだららだーららー.
音色切り換えスイッチを”ORGAN”に合わせて,夜中にそっと
ワーグナーの手による結婚行進曲.婚約おめでとうございます.

Italo Orso Rosso

仕事中にぽこんと誰かが ICQ に入る音.おお,このたび
長期間の研究の旅でさすらっている先輩ではないですか.
無事にイタリアに着いたんですな.先日日本を発つ前に
最後の携帯電話からメッセージをいただいたので,その
お礼がてらにおつかれさまのやりとりを.これから種々の
書類をやっつけないといけないらしく,まだまだ落ち着く
日は遠そうですが,遥けき日出るやまとの国よりそっと
応援しております.具体的にはなにもできないのですが.

しかしこのタイトルは時々ちゃかして言っているのですが
正しいイタリア語なのかの自信はまるでなし.カタコトで
「ワタシ,ソレ,知ル,ナイ」という日本語と同程度に
いいかげんですが,「イタリアの赤い熊」ってどう言うの?

ねぼけてまーす

朝目が醒めると普段と逆に寝ていた.左右じゃなく
上下が.枕の位置に足を乗せて.微妙に世界が違う.
どうやら昨夜は薬を服んでからへろへろによろけて
なんか何も言わずに眠りこんでしまったようです.
なんにも憶えてないよ.ちょっと油断するとつい
どこででも寝てしまうしなあ.ということで今日は
微妙な睡眠だったため,寝覚めが大変よろしくない.

二度寝とか三度寝とかを繰り返したあげく,やっと
むすーっと起き上がってうどんを茹でる.これが一番
簡単な食事なので.ついやってしまう.ひたすらに
ぼーっとした一日.楽器の練習は右手がからまるし
身体が傾くしで大変であるもよう.今度は鏡の前で
姿勢や手の形を確認しながらやってみなくちゃなあ.

そしてこの時刻になってもまだ眠い….聞けばまた
台風が来るとか来ないとか.台湾の方からぐぐーっと
ブーメランのように日本に戻って来ているそうですが
またですか.震災地域の方々,早く安全な建物の中で
雨風を避けてください.ぼくもゆっくり寝ます.ぐう.

しょりしょり

実家から同居のひとへ快気祝いが送られてきましたよ.
でっかい箱で厳重に包まれていたのは,大切に大切に
梱包された大型の梨が六つ.箱ごとで買いやがったな.
ソフトボールよりも大きい,ずっしりとした黄金色.
冷蔵庫でビシッと冷やして,夕食後のデザートにする.

普段生活に追われているとあんまり果物って買う機会が
ないので,すごい久しぶりに梨を剥いた気がします.
…ふたつ剥いたのでひとりあたま果実をひとつずつ.
だけどおなかいっぱいになるほどのボリュームでした.
フォークで射すとそこから果汁がじゅうと溢れてきて,
かぷりとかじると口の中でしゃくしゃくと砕けていって
とにかくんまかったっす.これはもうお値打ちでした.

素早く食い終わったので画像無し.機会があったら次.

さよならを言わない動物たち

昔読んだ星新一のショートショートにあったようなことが
またひとつ現実になろうとしています.アフリカに棲息する
キタシロサイが今はもう20頭前後しかいないという話を
見つけて哀しくなりました.普段地球に優しくーとかあんまり
思わないほうだし,エコロなひとでもなんでもはないのですが,
何も言葉を語らずに絶滅していく動物たちのことを思うと
なんとも言えない気分になります.やっぱり,もう後戻りは
できないんでしょうか.20頭.残念だけど無理でしょう.

日本で最後のトキが死んだ時にも,小さな頃に『モアよ
ドードーよ永遠に』を読んだ時にも,同じように同じような
感じ方をしました.ぼくのこころの根っこの部分はあまり
成長していないようです.もしくは,誰の心にも同じように
同じことを考える機能が備わっているのかもしれませんが,
人はそれぞれですから強要することもできません.ぼくは
ただひとりエゴイスティックにしんしんと悲しむだけです.

もし機会があったら,星新一の「ボンボンと悪夢」の中に
収録されている『友を失った夜』を読んでみてください.
最後のサイが死ぬ時,どんな顔をして泣けばいいんだろう.

おめでとうの甲斐なし

姉のひとの誕生日なので日付が変わったころに
はぴばーすでーめーるを投げておいた.
朝目が醒めたら「誰?」という返事が.

確かに携帯からだったから無記名だったけれども.
おとーとのメールアドレスくらい覚えておいてください.